あるとき、たぶんお母さんたちだったでしょう、イエス様にさわって祝福していただきたいと、子供たちを連れてワンサとイエス様のところに押しかけました。弟子たちは、「女、子供たちは、さぁどいたどいた」と交通整理をし始めました。イエス様はそれを見て、憤慨して言われました。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません」(マルコの福音書10:14、15)
 イエス様は子供たちを招き、彼らの上に手を置いて祝福されました。イエス様は子供を愛し、大切にし、祝福されました。そして誰でも子供のようにならなければ、天国に入れないと言われました。
 聖書の中から、子供たちが備えている天国に入る条件を見てみましょう。
 第一に、子供たちは体裁でなく本当に謙虚です。自分たちが小さくて、弱くて、自分たちでは何もわからず、できないことをよく知っています(マタイの福音書18:4)
 第二に、子供たちは欲しいものを正直に欲しいと求めます。「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋なみことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです」(ペテロの手紙第一2:2)
 第三に、子供たちは素直に信じて受け入れます(マルコの福音書10:15)。戦争直後のことです。病院の前の広場で、太鼓をたたいて「ただ信ぜよ」と賛美歌を歌い、路傍伝道をしました。数百人の大人、子供が集まりました。その前で私は虎の子の十円札を財布から取り出して、「手を出して受け取る人にあげます」と叫びました。当時の十円は現在の十万円くらいの値打ちでしょうか。しかし、誰ひとり大人は手を出しません。しばらくして、子供がひとり一番前に出てきて「おじさん、おくれ」と言いました。私は身を切られるほど惜しかったけれどあげました。イエス・キリストは、その十字架の死によってあがなった救い、永遠の命を、信じて受け入れるすべての人に惜しげもなく下さる、ということをどうしても知っていただきたかったのです。
 イエス・キリストのことば、「まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません」(マルコの福音書10:15)。